久しぶりの映画!!ってか久しぶりの面白い映画!!最近はディズニーの生ぬるい映画ばかりだったから退屈だった。
そして、今作は素晴らしい映画だった。
これ程までに素晴らしく仕上げてくるとは思わなかったのでど肝抜かれた。
静かな映画なのにずっと拳を握りしめていた。
アメコミらしい社会情勢を盛り込みすぎてもはやリアルドキュメントだった。
さすがはDC。この手の映画を作らせたらマーヴェルを超える・・・
一部の金持ちや権力者が作り上げた腐った社会に対しての憎悪や悲しみ、そして理不尽さが全て詰まっていた。
私個人的に実はジョーカーの映画化は反対だった。
悪のカリスマであるジョーカーは他の悲しき過去を抱えているアメコミのヴィランの中では異彩を放っていた。
日本のように生まれつき悪みたいなのがアメコミには少ない。だからこそジョーカーの存在は際立っていたのだ!
とんでもなくいい方向に裏切られた!いや、そんな小さな心配事など超越したと言った方が正しいだろう・・・
確かに悲しき過去はあった。ただそれだけではない世の中の悲痛な叫びを一人で背負う悲しき男。
そして生まれつきの狂気も持ち合わせていた。いや、狂っているのは腐った世の中を作り出した権力者たちか・・・
もう凄すぎて言葉がない。
ジョーカーはスーパー能力がないがそんなものは無用。彼の存在は群衆であり、それら全体が彼なのである。マーヴェルでいうところのヒドラ組織全体を一人で背負っているイメージか・・・
感動ではない、悲しさ!そして、そんな悲しさのみで涙が出る。
安倍総理に是非見てもらいたいw
とにかく日本でもこの手のものが流行るくらい意識の高い国民性になればと願うばかりだ!
あと少しネタバレになるがバットマンのあの悲しき事件が描かれているのもグッときた。
彼からすればまたそれも理不尽な犠牲者なのである。
もう正義や悪といったチンケな言葉をなくしたくなる