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ジョーカーのarintzのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
先日までLAに滞在していたので、滞在中に観なくてよかったと心底思った。街中で多くの浮浪者やクレイジーな人を見てきたので、公開に向けてLA市警が警戒態勢に入るのも頷く。貧困層のカリスマ的な存在のジョーカー、格差が多いアメリカで本当に公開してしまって果たして大丈夫なのかと不安になるほどセンシティブな内容だった。。日本では決して作れないだろう映画だった。

映画自体はとても芸術的だった。タイトルの出し方から引き込まれ、お洒落×恐怖の組み合わせでここまでクールに仕上げられるものかと感動した。
無音状態でもジョーカーの高々な笑い声が聞こえてきそうで、音の使い方も効果的だった。
ホアキン・フェニックスの演技は表情、話し方、動き方、全てにおいて素晴らしい。今まで観てきた彼の作品からは想像できず、別人のように感じた。最高にcreepyなジョーカー。

今まではバットマン側から見ていたけど、ジョーカー側から見るとウェイン父に対して綺麗事並べて….とか思ってしまう。物事考える時は両者の立場から考える必要があるね。簡単に観たいとは言えないけど再度見て熟考したい映画だった。
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