Jun潤

ジョーカーのJun潤のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
2019.10.5

バットマンシリーズどころかDCシリーズも未視聴です。
バットマンのジョーカーということだけ知っていましたが、以前のヴェノムがヴィランものとして期待外れだったので今回こそはと思いました。
監督のインタビューではクロスオーバーしないということでしたので安心して観ることができました。

ストーリー的にはジョーカーの始まりというよりはジョーカーことアーサーのサクセスストーリーという感じでしたね
鑑賞後にバットマンシリーズおよびジョーカーについては調べましたが、オリジンの過程は全く違い、ヒーローも出てこないためヴィランのオリジンとしては薄かったですね。

ゴッサムシティという架空の都市を舞台に、凄惨な生い立ち、狂気に満ちた人格のアーサーが、市民に蔑ろにされ、仕事をなくし、貧富の差から生まれ出る不満と狂気の中で悪のカリスマへのし上がっていく過程は、共感こそできないもののどんどん引き込まれていく不思議な魅力がありました。
元々悪の素質がありながら、その中でコメディアンを目指していたアーサーが、些細なきっかけからジョーカーとしての運命に身を投じ、それを受け入れる過程において、ピエロのメイクが落ちて涙に見えるくらい、アーサーの悲哀が伝わってきました。
Jun潤

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