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ジョーカーのAPのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.9
劇薬の誕生。素晴らしかった。恐ろしく満足した。
正直この映画が好きか嫌いか分からんのにもう一度観たい。
こんな感覚は初めてかもしれん。

とにかく苦しくて辛い。
アーサーが笑う姿、その笑い声がトラウマ級。こっちは一切笑えへんて。個人的に鬱映画認定してもいい。
なぜ笑う姿を観るのがこれほど辛くなるのか、この映画最大の肝かもしれん。

精神不安定のときに観たらどうなってたやろ。絶好調の僕でも相当やられたし帰りは足が重かった。

共感なんてしない、一切したくないのに他人事とは思えない不思議。
この映画の内容を現実と照らし合わせてすんなりと受け入れてしまう自分も少し怖い。
こういう人どこに潜んでいてもおかしくないぞほんとに。

普段は映画観ながら「このシーン好きだなぁ」とか考えごとしてまうのに本作では一切なかった。

やのに内容あんまり覚えてない気がする。
おそらくホアキンの表情とか動きに魅入ってたからや。あれは芸術。演技を芸術と感じることはそうないで。完全に釘付け。

地味に強烈だったのが、富裕層コメディアンのネタが基本下ネタだったこと。

「地位的に上の人間でも芸の質はそのレベルなんだ」という富裕層への皮肉が感じられるし、「マジで狂ってるのはどちらなんだ」とこの映画の本質を観る人に考えさせるには完璧すぎる要素

音楽がヨハン・ヨハンソンの弟子であったヒドゥル・グドナドッティル。不安を煽る重低音は完璧としかいえん。チェロかっこいい…。

ただこの映画、今後5.0にすることは多分ない。この映画にあらゆる影響を受けたくない。
(5.0になってたらきっとどこかで仮面をつけてますよ🤡)

香港の件がある今、この映画を娯楽と思うことは到底できん。
ただ二度とは言わず三度四度…体力が持つかぎり観ていたい…。