ことのは

ジョーカーのことのはのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
【本当の悪は笑顔の中にある】

バットマンシリーズの悪役『ジョーカー』誕生のお話。

イオンシネマ月曜日¥1,100で、金曜日に観た『ジョン・ウィック:パラベラム』より遥かに劇場が賑わっていた。

『ジョーカー』が、どの様にして生まれたかを、ピエロで生業を立てる善良な市民が、心ない人たちから酷い目にあって少しずつ精神をやられて『ジョーカー』になっていって、観ているこちらが『ジョーカー』に感情移入してしまう様な危ない映画。

『ジョーカー』単独映画なのに、ところどころで『ダークナイト』とオーバーラップする映像が、映画好きにはたまらなかった。

『ジョーカー』が憑依した様なホアキン・フェニックスの絶妙(奇妙)な笑い方、ダンス、そして何より物憂げな目と背中。
ヒース・レジャーの『ダークナイト』ジョーカーになる前の、狂気の序章の様な新生ジョーカーを、確かに体感出来る素晴らしい映画だった。

この映画、『ジョーカー』すげぇというより、ホアキン・フェニックスすげぇという映画だなぁ。
監督のトッド・フィリップスも、『ハングオーバー』シリーズを裏返した(喜劇と悲劇)様な、素晴らしい演出・絵作りだった。
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