にゃあまん

ジョーカーのにゃあまんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.6
ーあなたは、どちら側の人間ですか?ー
監督のトッド・フィリップスは全身ハードコアGGアリンに始まりハングオーバーシリーズ、デュー・デートと笑い専門映画が得意なのですが
狂気に近い笑いをここに完結。
洋画の予告のみのサイトで半年くらい前に偶然見かけてピエロ姿の男の何だか苦しそうな映画だなあと感じ、今日やっと観賞できて、やっと浄化された様な。
狼よさらばのポール・カージー
タクシードライバーのトラビス
時計じかけのオレンジのアレックス
が時折アーサーと重なる。
冒頭のニュースでゴッサムシティにスーパーラットが増殖しているのでスーパーキャットを望むがスーパーラットの親玉はジョーカーでスーパーラットはブルース・ウエインつまりバットマン🦇の例えに聞こえる。
今作品は即効性のある精神への猛毒処方。アドラーの嫌われる勇気も通用しない。性善説で居たいけど無理、せめて性悪説で判断してたら…
前半の急な階段を登り自宅アパートへ帰るシーンがアーサーその物であり辛くとも苦しくても一歩一歩脚を上げて登る。この階段、色々な映画に使われてましたよね。確かエクソシストの最後神父が落下する階段。
しかし、後半踊る様に下って行く。
アーサーがジョーカーになって行く様の様に。
経済的に社会的に立場的に弱い、今でも情緒不安定な状態で観賞したらかなり影響を受けてしまう映画でしょう。
笑いとは笑われる側は悲劇、笑う側は喜劇。
某YouTuberが天国では微笑みで地獄では大笑いの世界と言っておりましたが凄く意味深ですね。
確かに平和で大笑いは無いでしょう。笑われる側の悲劇を見て笑うのです。お互いに公平な立場であれば大笑いは起きないで微笑みくらいであり、笑いの意味合いが異なる。笑顔の裏側は悪と表現しますが、仮面を外されるだけで切っ掛けさえあれば誰でもなる可能性大なのです。
なので、今作品は悪へ誘う純粋な映画なのです。
ヴィランと言う言葉ジョーカーで初めて知った言葉。悪役、悪者。
ヒールとは、やや意味合いが違うのかも?
ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技は多分各賞取る事でしょう。
カッコーの巣の上でのジャック・ニコルソン以来だなあ…食い入る感。
偶然にもジャック・ニコルソンもジョーカー役。
ダークナイトのヒース・レジャーが昨日までMAXと思っておりましたが越えました?かな
例えば、アナキンがダース・ベイダーになるまで、ここまで踏み込んだ内容で無かったので正直共感までは至らなかったけれども今作品はTHE END の時に深い共感となり悪に対して抵抗すら感じなくなる怖さを。
バットマンのトラウマシーンも交えて高まって行く。
何が正義で何が不義なのか?

ポピュリズムスタートの混沌とした世の中はこういう存在が現れてから始まるのでしょう。
ただ、勧善懲悪のみで世の中見ると間違った者を産んでしまう、ということなのでしょう。
マーレィに対しての行為でいままでの自分に訣別したアーサーはジョーカーとして覚醒する。
クリームのホワイトルーム🎶🎵掛かってswitchON❗
ゴッサムシティはカオスと成る❗
ピエロの仮面を着けた暴動の輩がアーサーからジョーカーへ変貌した象徴を助け崇める!
今 香港で これに近い暴動が起きてると考えてしまい、かなり危険な映画であるのかな?と。

此方の映画、批判的、危険とされる感想も多々ありますが、
戦争映画の方が断然に危険である事は認識しなくてはならないと思います。
正にチャールズ・チャップリン殺人狂時代の台詞、1人ころせば犯罪者、100万人ころせば英雄になる。数は殺人を神聖にする。とあります。
アーサーこと、ジョーカーも思っていたかは定かですが…

とは言え!
ザ・演技!素晴らしい!パチパチ👏
ホアキン・フェニックス兄貴超え‼️