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ジョーカーのne22coのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
2019年 劇場鑑賞 64

観賞後、3時間くらい話したくなる作品。

人間の幸せ、不幸せ、善悪の概念の危うさ、あいまいさを突きつけられる。
世界が抱える問題をゴッサムシティが見せてくれる。
そんな世界で必死で生きている、笑いながら涙を流すあの人は、私たちの内にも必ず居る。

ジョーカー=冗談屋。
これまで幾度となく映画化され、そして人々の中で悪役としての確固たる地位を築いているアメコミキャラクター。その彼がその名前を自らのものにせざるを得なかった人間的な背景が今回の作品で鮮明に描きだされ、そしてまた新しいジョーカーVSバットマンの世界が広がっていくであろう事が楽しみすぎる。

あと、とにかくホアキンがめっちゃめちゃにいい。ヒースのジョーカーと比べてる意見も結構聞くけど、時空が違うのよ。ふたりのジョーカーはそれぞれ全くの別物なのよ。どっちも二百億点満点なのよ。って思うのです。

あと、デ・ニーロがデ!ニーーーローーーー!!!って感じで終盤めちゃめちゃに良い。ホアキンを全力で肩車する(実際にはしてないよ)心意気っていうか、気持ちが感じられて、めちゃめちゃぐっと来た。

ストーリーとか展開自体は、既に出来上がってるキャラクターになっていくわけだから、まあ、予定調和的な印象もちょいちょいあったけど、終始仄暗い映像の中に浮かぶ彩度高めのモチーフたちと、音楽が抜群に合っていて、かっけ〜〜!だったので、そんなのチャラなのです。

パンフレットの内容もとても良かった。
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