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ジョーカーの516のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
10/12鑑賞 2回目

今回冷静に見てたら4つ疑問に思った事があった!


「時計」
カウンセラーと話す場面
カウンセラーと話してる途中に一瞬病院(ドアに頭を打ち付けてる)の回想が入る場面
タイムカードの打刻機をアーサーが壊す場面
3つとも時計の針が「11時10分」になってる
、、、なぜや?


「銃弾の数」
アーサーが持っていた銃はリボルバー(回転拳銃)
装弾数はMAX5~6発
証券マン3人を殺した時は8発撃ってた
、、、なぜや??


「冷蔵庫」
アーサーが冷蔵庫に入る場面
翌朝電話の音で目が覚める彼はベットの上に
冷蔵庫って中から開ける事できるんだっけ?
いつ、どうやって冷蔵庫から出てきた???


「鍵」
恋心を寄せていた女性が自分の妄想だと分かる場面
ゴッサムシティはお世辞にも治安が良いとは言えない
娘を持つ彼女が家の鍵を閉め忘れるとは考えにくい、、、どうやって彼女の部屋に侵入した????



なんか変だぞこの映画、、、



前回見た時も不思議に思ったんだけど、
序盤~中盤にかけて出てくるカウンセラーと、ラストに出てくるカウンセラーの女性は同じ人…


ラストのセリフ
「ジョークを思いついた、、、でも理解できないよ」



あーーーーーーーー!なるほど!!


ここまで見させられた2時間がジョーク"かもしれない"という
ユージュアルサスペクツの「カイザーソザ」とインセプションの「ラストのコマ」を足して割ったようなオチ


そういう話しなら1回目見た時に感じた脚本の強引さや、今回感じた4つの疑問点、アーサーからジョーカーが生まれる瞬間を明確に描いてなかった違和感も納得!
全て「妄想かもしれない」で片が付く


ジョーカーというキャラクターだから納得できるしオチだし、この映画のテーマ「ものごとは人の主観によって変わる」が強烈に生きてくる



予告が上手くミスリードしてんな~
なにが「心優しい男がなぜ悪のカリスマに?」だよ
くそー!やられた



今年ベストどころか、ここ5年で見た映画の中で1番好きだわ!







でも、妄想だとしたらラスト一瞬だけ入った殺された両親の横に立つ幼きブルース・ウェインのショットはどんな意味なんだろう?
謎は深まるばかり…





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10/4鑑賞 1回目

鑑賞後こんなに人と語り合いたくなる映画も珍しい😳





この映画「バットマン」を描く上でものすご~~~く重要というか偉い!
舞台の「ゴッサムシティ」を本当に丁寧に描いてた✨


80~90年代の劇場版は虚栄と退廃の街としてゴッサムシティを過剰にビジュアライズしている
今作、少なくても序盤は限りなく00年代のノーラン版に寄せた、実在する街に近い場所として描いている


今作のゴッサムシティが現代に近い舞台設定なのは、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーというキャラクターと不可分だからだと思う


人々が「普通」に生活する為に必要なこの世界の決め事、法律、秩序、モラル、言うなれば「正しさ」とされるものにアーサーは抑圧され苦しんでいる


そういう「普通」は受け取る側の主観でしかない!ってのがこの映画のテーマ
そこに現代の社会問題(貧困から生まれる格差)を組み込んでいるから序盤~中盤のゴッサムシティがこの映画を見ている観客の世界と地続きでないといけない


物語終盤、デ・ニーロ演じるマレーを撃ち殺した事を引き金にゴッサムシティに溜まっていた不満が堰を切ったよう溢れ出す


燃える街、ピエロマスクの暴徒、略奪…分かりやすいカオスっぷり🤡🤡🤡


この瞬間リアル志向だったゴッサムシティから、荒唐無稽なアメコミの世界観に生まれ変わった!


次回作にバットマンのような黒タイツの変態自警団が出てきても違和感ない世界観にゴッサムシティを作り変えたから、この映画はものすご~~~く偉い!





ここからはジョーカーの話し🤡

ジョーカーの「笑い声」が本当に最高!
ゴジラの鳴き声、ダースベーダーの呼吸音に匹敵する位の発明だよ!
奈落の底に落ちていくような感じが最怖で最高🤣


とにかくジョーカー役のホアキン・フェニックスが素晴らしい!
悲しい時も、苦しい時も、感情を全部「笑顔」で表現するって…おみごと👏✨


殺しの場面も良かった!このキャラクターの「狂気」を描くには残虐描写が必要不可欠!
とくに同僚殺した直後の小人同僚との緊張感ある距離感とやり取りが最低で最高!
ここでジョーカーが取る選択で、彼がただの快楽殺人者じゃないってのもしっかり明示されてたしね!


ただ、映画館出た時に「う~~~ん」って思ったのは、話が想定の範囲内というか、想像してたよりも優しかったから


あの手この手でアーサーに困難を与えて「可哀そう」「こんな境遇なら仕方ないよね」見てる側に共感させるような匂いがしたのがイマイチ
「理由があれば犯罪が許されるのか、その一線を引くことの危うさ」のギリギリを攻めていたのも分かるんだけど、、、


これってジョーカーの話でしょう?

ジョーカーは「誰も共感できないほど狂ってる=思考を読めない=対策をたてれない」からアメコミ特有のスーパーパワーを持っていなくてもバットマンを苦しめることが出来る


地震や津波のような自然災害みたいな、感情移入なんて微塵も出来ないレベルで尚且つ、見てる側の心をへし折る位の圧倒的な理不尽さを期待してたからとょっと物足りなかった、別に残虐描写が沢山見たいって話しじゃないよ


川崎の通り魔や、京アニ放火、この映画の内容より狂った事件が今年になって法治国家の日本でおこってる、しかも映画と違ってバットマンは助けてくれないという…この映画がジョークに感じる位現実の方が狂ってる




映画全体に1個だけ不満🤔
アーサーが証券マン3人を殺した事件
殺人ピエロを市民の代弁者として報道したメディア、それに賛同してピエロのマスク被ってデモする市民、この脚本はいくらなんでも浅はかで強引



この映画、お笑いみたいなフリ→オチがとにかくエグい


病院で子供たちに希望を与える→会社クビ
本当のお父さんに会えるかも→鉄拳パンチ
憧れのスターに取り上げてくれた→バカにされただけ

上げては丁寧に落として主人公を追い込んいく鬼畜スタイル

こういう救えない話しってだいたい一瞬だけ救いのような小休憩がある
「この時は幸せだった」とか「この時に引き返しておけば」みたいな幸せな描写を入れる事で、落ちた時の落差=絶望感が増す構造で、目的の為の"振り"に使われる


ご多分に漏れずこの映画もそうなんだけど、もう一段上のレベルで追い込んできた!笑
ひと時の休憩の"振り"さえもアーサーの妄想だったってオチは不憫で笑えた😭


最初から最後まで一切救いがない
でも最後ジョーカーは本当に心の底から笑ってこの映画は終わる

最後の解釈はインセプションのラストみたに正解は出ないけど、ここまでの2時間がアーサーのジョークってオチならこの映画は最高過ぎる!


最低だけど最高な1本


鑑賞前も、鑑賞後もこんなに話題になる映画ってなかなかないよね
今年は本当に当たり年だわ~👍✨




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