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ジョーカーのLのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0
ただ淡々とした鬱映画ではなくてストーリーの波が激しい鬱映画。
このタイプの鬱映画を観たのは初めて。
感じたことが大きすぎて感情が渋滞しすぎている。

まず最初のシーンで鏡見て泣きながら無理やり手で笑顔作ろうとしてるところで早速泣いた。
辛すぎて爆発しそうな時笑っちゃうの超わかるし昔の自分みたいだった。
あんなずっと笑っちゃうのなんて想像できないし常に辛さの限界なんだと思うと恐ろしい。
狂ったのは自分のせいじゃないし、周りのせいだし、そもそも社会が狂ってるのにな、って腹が立つしどうしようもないなってなる。

"幸も不幸も主観"という言葉めちゃめちゃ刺さった。
彼の何気ない一言もくるものが多くて苦しかった。
周り誰も泣いてないのに何か一言放つ度に涙溢れるししんどかった。
社会への復讐。
狂ってるけどかっこいい。
全部彼の妄想だったら言葉が出ない。でもそもそも実際、現実なのか妄想なのかということではなく、全てが現実。
愛さえ与えられていたらこんな事にならなかっただろうな。


全然鬱映画じゃなかった、爽快で気持ちよかった、という感想もあるけど多分そういう人とは友達になれないだろうな。
否定しているわけではないが生きてきた過程が違いすぎてお互い何も分かり合えないと思う。
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