Rosso

ジョーカーのRossoのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.3
気になるな〜
でもバットマンやらダークナイトやら何一つ観てないんだよな〜
ともじもじしてたら界隈もフォロワー各位も胸を撃たれているようなので、いてもたってもいられず台風前夜レイトショー特攻。

いや〜〜〜〜
いつも抑圧している抑圧しておかなければ(僕の価値観だと)社会で生きていけない良くない感情がね、心の中では「やめろ...!!たかが映画でそんな簡単に影響されてたまるか...」と抗うんだが何かもうドバドバ流れてしまいますね、
そうよこの世は狂ってるんだよなあ!!!(アウト)

まあアーサー氏の見せ方よ、
ダンサーインザダークかな?と思わせるような妄想ストーリーを挿入しつつ、大きくダンサー〜のセルマと差別化できるのは、
アーサー氏は言うほど自ら分岐ルートをバッドエンド&バッドエンドへ選択しているわけではなくねえかと。
何かもうこの世に生を受けて、この生い立ちでこの境遇でこの社会の中だと、どんなに抗って頑張ったところでジョーカー誕生してしまいかねないなと、僕は個人的に感じたね。
むしろこんな世の中でママだのパパだの司会者だのを拠り所によく笑顔と希望を保ち続けた方だと思いましたよ。
あまりに酷くて不憫や...

そしてシュールなダンスを挿入する映画は良映画の法則、ここでも当てはまりましたね。
うーん、不思議と虜になるダンス。
もっと眺めていたい見ていたいと思えるカリスマ性。

終盤車のボンネットで伸びてたところを立ち上がってクネクネし始めた時、僕の心もうおおおおおおおおおお!!!!とどこからともなくピエロの仮面装備して歓声を上げてしまったよ。
良くないんだろうな、でも仕方ねえんだよ。

この映画が劇薬だの問題作だの警備強化だの言われてるのも納得です。
誰もが大なり小なり誰かに組織に社会に不満を抱き、不条理に嘆いてるこの世の中にはあまりにも過激だ。

一方でガチの人生アーサー氏境遇の方々が今作及びそもそも映画っつうものをしかも劇場で見る機会は、偏見かもしれないが少ないか全く無いと思うんですよね。
だからこそ素質のある皆様方に今作を洗脳視聴させてしまうと、なんか本当に一定数ボロボロ泣いてこれは喜劇だとか言い始めてリミッター外れる勢がまじで出没するんじゃねえかと思う。

なーに言ってんだ大袈裟だと鼻で笑われるようなことほざいてるのは自覚しているんだが、それでもネタとかおふざけとかではなくじわじわじわじわずしーーんと感じたので真顔で打ち込んでます。

これはとんでもない作品だ。
いつもならエッチなお姉さんに向けてニチャアと笑いながら発する言葉だが今作に対しては素直にストレートに、
"これはけしからん(褒め)" と言いたい。
Rosso

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