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ジョーカーのDcatcHerKのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.3
 レビューを書いていないが、クリスチャン・ベイルさん主演の「ダークナイト」、「ダークナイト ライジング」の迫力あるシーン、バットマンの苦悩と闘いが観応えがあって好きだ。きちんとレビューしたいので、もう1回DVDで鑑賞してからと、レビューしないでしばらく経ってしまった。
 初めは、「ダークナイト ライジング」をワーナーマイカル大宮で鑑賞した。アメリカンフットボール場のフィールドが陥没していき、選手と観客の混乱するシーンが度肝を抜く迫力だった。その後、「ダークナイト ライジング」が物凄く面白かったので、DVDで「ダークナイト」を鑑賞した。
 その時にジョーカーを演じたのが、若くして亡くなってしまったヒース・レジャーさん。
 その時の印象も凄かったし、テンポ、映像の迫力なども相俟って、こんなジョーカーを演じられる人は、この後はいないだろうという印象だった。
 今回、ホアキン・フェニックスさんが、バットマンと対峙するジョーカーを、その誕生の経緯を演じる。
 ホアキン・フェニックスさんの役と言えば、私としては「グラディエーター」のコモドゥス帝、「ビューティフル・デイ」の退役軍人でFBI捜査官ジョーの役。どちらも、鍛えられた肉体が素晴らしい。ところが、この映画では、異様にやせ細った感のある肉体、こけた頬、顏をさらす。きっと、この映画でジョーカーを演じるために、体重のコントロールをした感じがはっきりわかる。
 また、その演技も狂気に満ちたもの。そして、何といっても、異様に感じるダンスのうまさに驚く。
 ジョーカーになる経緯が悲劇的で、絶望的で、悲しい。そんな役を見事に演じ切っていて、さらに悪役としての演技も物凄い。
 そして、この映画の中で、バットマンになる幼いころのブルース・ウェインが出てくる。
 ぜひ、ホアキン・フェニックスさん演じるジョーカーとバットマンの対決を観てみたいと思う。
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