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ジョーカーのKAZUのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
「TAXI DRIVER」のトラヴィスとアーサーを重ね合わせました。や、作品全体のノスタルジックな色味やマンハッタン(ゴッサムシティ)のクラシカルな街並みも。反体制の若者の心情を映すあたりは、アメリカンニューシネマとも言えますね。

孤独を抱え勝手に被害者意識と妄想を繰り返し、狂気へと突き進んでいくジョーカー。「ジョーカーへの前日譚」として作品は描かれているが、このサイコパスに堕ちるリアリティーが今作の見所。昨今の「京都アニメーション放火事件」のように妄想、嫉妬、被害者意識、身勝手に社会に絶望し自身を憐れみ、堕ちていく.....
硫酸で「変身」するカートゥーンではないのだ。

現代社会の闇にも通じる作品。きっと私たちの隣にもアーサー(ジョーカー)はきっといる。

繰り返しみたい。

2019.10.15
2022.3.7
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