ホアキン・フェニックスなしでは普通の70年代風映画にとどまっていた筈の脚本ながら、それを易々と補う彼の驚異的な憑依演技と撮影・音響効果のおかげで今年イチの衝撃かも。
苦痛の笑いがほんまに辛そう。トークショーに出演したジョーカーが司会者に対して見捨てられた人間の嘆きをぶつける場面は若干感動する。
見るに堪えない気まずさ・苦々しさと、従来のヒーロー映画からは想像もつかないような血まみれの惨劇で、バットマン映画のノリで来てたカップル客全員ドン引きしててざまあ。と思ってる時点で自分もたぶんジョーカー側←
幻想と現実、善と悪、喜劇と悲劇の境界は極めて曖昧。まあよく分からなかったとしても「どうせ理解できんよ」とジョーカーに切り捨てられるだけか。
