どーもキューブ

ジョーカーのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ホアキン、ピエロからジョーカーになるまで。、だが、、。




ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
製作ブラッドリークーパー。
脚本スコットシルヴァー。
製作、脚本、監督トッドフィリップス。




初めはツイッター情報。
のち劇場予告編で見る。
そしてまさかの「ヴェネチア金獅子賞受賞」ニュースに驚き。
ホアキンオスカーノミネーションと公開前から連日のツイートの嵐だった。


私は不安要素一点の監督、トッドフィリップス。
酔っぱらいの思い出してみよう映画。酔って、起きて、思いだしたらオモローの「ハングオーバー」シリーズ。
出演者だったブラットリークーパーも今やプロデューサー。「アリー」でガガ起用歌謡映画監督昇格。本作プロデューサーだ。ガチガチハングオーバー勝ち組タッグの製作。



あの酔っぱらいコメディ三部作を撮りあげた監督が

なぜDCコミック映画化か。

疑問しかなかった。「なんでまたハングオーバーみたいな映画を撮らずになんで」と思った。そのシリアス転向に疑問しかなかった。まあ三部作で儲けたからやりたい事はやれる。必然の映画監督のながれ。

蓋開けば大絶賛と響かないと両極端ツイート。公開第2週午後にひっそり見てきた。



素直に見ると己の病に笑い、ピエロになりたいジョーカー志願、ホアキンフェニックス。ホアキン笑いながらボロボロになるダウナーヒーロー誕生物語インゴッサムシティに見える。

笑えないほど、冷たい共感。そして感動する、のかもしれないが、。私は不満しかない。

前提としてジョーカー演じるファキンフェニックスの病気を持った、親思い、コメディアンになりたい、ピエロバイトのジョーカーの演技はとっても素晴らしい。オスカー取るかもしれない。

なかでもあの止まらない、振り切った暴力、あの体、ボディ、引き締めたもしくわ病み痩せてしまったのかあの体。そして笑い笑い笑い必見。

このホアキンフェニックスをお気に召したかたは、ぜひ「容疑者ホアキンフェニックス」のモキュメンタリーをみて欲しい。フェニックスの狂乱の私的ドキュメンタリーを見て欲しい。狂いはプライベートからすでにはじまっていた。本作のホアキンを見ると狂いはもはやはじまっていたのかもしれない。なんでルーニーマーラーと婚約して個人的に安心した。いや羨ましい嫉妬。だが破棄も重々考えれる。


以下不満理由。
途中からこの監督のいくつかの引っかかる事もあり全然冷たくシンクロ出来なかった。

むしろ引っかかりとやけにそぐわないベース音楽も変に感じてきた。
まずゴッサムシティとか、DC要素が薄いという事。いちおバットマン要素どれくらい入るんだろうと思ったがこれが全然。最終的なブルースウェインは、母の勤め先や憎しみの対象人物みたいなもんで、別なフィクションでもいいんじゃないかとも思った。つまりDC要素、漫画要素が薄くてがっかりしたのがあった。

ホームページ、監督インタビューを調べるとかなり自由にやらしてくれた模様。

この漫画要素がこの監督はある意味オリジナルに描いたのが良かったのかもしれない。が、漫画的素養や下地は全然利用や尊敬した感じはなかった。

あとでふれるがこの漫画的リスペクトがない事が次の描写で閉口する。それはトッドフィリップスが取り入れたマーティンスコセッシねたとチャップリンだ。これがまたなんだか理解に苦しんだ。というかなんでジョーカー、DCコミックなのにさー、スコセッシ映画関係ねーじゃんという不満だ。

それは「タクシードライバー」「キングオブコメディ」の引用だ。これがかなり繰り返しある。

例えば恋人たる女性がこめかみに銃を撃つポージングをする。これは「タクシードライバー」のトラビスピックルがラストでやる所作だ。これを2、3回やるのだがカチンときた。これジョーカーだろ、スコセッシ映画関係ねーじゃんと。スコセッシ好きなのわかったけどしつけーなみたいな感じが湧いてくる。

あげくのはてにラストはスコセッシ映画の「キングオブコメディ」のラスト引用かのような同種展開。いやいやまんまぱくっとるやないかい!!!

スコセッシ「キングオブコメディ」では、有名コメディアンを誘拐したロバートデニーロが話題になり、有名になるという自虐コメディ映画なんだが、まんまその要素を頂き、かつ「ジョーカー」のゴッサムシティのテレビ司会者がロバートデニーロというのが、

そのまんまやないかい!
そのまんまやないかい!
そのまんまで全然驚かない、面白くない、ときめかない、DCコミック関係ないやん!

ティムバートンの「バットマン」のジャックニコルソンの世界観の方が良いじゃん!

ノーランの死して息づいたあのヒースレジャーとは違うじゃん世界観が!あまりにも。

要は
トッドフィリップス監督!なんで世界観が、マーティンスコセッシなん?!納得いかねーという事だ。なんでみたことあるスコセッシ世界観をDCコミックに投影されても面白くもなんともない。という事だ。俺の方がスコセッシ好きだし!という事だ。

もうこの世界観に反発しか途中から見る気持ちが諦めた静観に変わる。

あとチャップリンだ。チャップリンをなんかの指標として引用したり、悪のシンボライズで引用するのにも腹立つ。放浪者チャーリーは、悪のシンボルじゃないから。もう引用の理由が軽い。

トッドフィリップスは、発言で「敬意のない引用」と言ってたが、本当なんかそんな感じ。に、あんまり気持ちが良くない。

チャップリン、スコセッシ映画が好きな俺からすれば、あまりにも軽すぎる。

本作の横に
引用の神、クェンティンタランティーノ、DCコミック「バットマン」作品、ティムバートン、クリストファーノーラン作品を横に置くとあまりにも監督のある意味野心的なホアキン頼りの素晴らしいジョーカー世界に一見見えるが、私には過不足すぎるダークヒーローもの、ピカレスクものに見えた。

次、音楽が全然良くなかった。あの変なベースだが、チェロだかわからんがなんかね。よくなかった。歌謡曲もダンスシーンやらにかかるがなんかシンクロせず。

なんで見終えた後本当によく他資料やらインタビューやら他の方のレビューやら読んだ。んで、自分の感想は、以下のような不満だった。

あと極論だけどジョーカーという敵役の人どなりなんて知りたくないという身も蓋もない感想も芽生えたりして、。親がいるとか、病があるとか正直しらんがなとも思う。それはティムバートン「バットマン」、ヒースレジャー「ダークナイト」を見てきているバットマン世界が好きな私としては、なんか脇道それたジョーカーだったなあ。
以上


さて
トッドフィリップス監督の大ヒットダークヒーロー

ジョーカー。

あなたはどうご覧になりましたか?

私はまあまあダメな作品。のりきれない好きじゃ無い作品だった。

追伸
トッドフィリップス監督!は純粋なコメディがみたいなあ。と思ってたらインタビューでハリウッドでなかなかそういうコメディが撮れないフラストレーションが溜まっていたとも発言がありなるほどとは思った。また監督として嫌いな監督ではない。が、今回この「ジョーカー」の映画化に関しては、、、という感じだ。ハングオーバーシリーズ結構好きだし。
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