「僕の話聞いてる？」/「理解できないさ」
アーサーが、ジョーカーになっていく際の、光の使い方がとても印象的だった。
ダンスのスローシーンも。
アーサーの心がやっと解き放たれたような、希望のような光の、世界への皮肉。
ジョーカーに言われる、正しくない世界の中の一人の私たちに。理解できないさ、と。アーサーを知ってしまった以上、理解できないことが、こんなにも痛く悲しくさせる。
でもそのセリフは、唯一の共感点でもあって、君にはきっとわからない、だって君は何も知らないからって、わたしもよく思うし、空笑いするときがある。
いやきっと、みんなあるよね。
鬱映画って言われてどんだけ救いようがない映画なんだろって心配してたけど、ジョーカーになってしまったことが救いのように感じて、アーサーは怖くないし鬱映画なんかじゃ全然なかったです。
むしろアーサーと、ジョーカーの言葉が刺さりすぎて何も忘れたくなくて、もっかい観たいな。
