amy

ジョーカーのamyのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

私はとんでもない作品を観てしまった
人は主観で簡単に人を傷つける。
社会的マイノリティである彼は
それの被害者であったが故に
少しずつ怒りを募らせていく。
その日もいつもと同じように
誰かが彼に挑発してくる。
いつもは全て受け身で笑って
逃れるけど今日は違った。
あの彼からもらった小道具で
ついに人を殺めてしまうのだ。
しかも3人ともウェインの部下。
この事件でゴッサムではデモが起きる。
しかし対象はなんとウェイン産業だった。
普通なら殺人者が否定されるべきなのに
街の中心人物が、エリートが、
市民からブーイングをくらう世界。
マイノリティである彼はいつの間にか
ゴッサムのシンボルとなっていた。
彼はきっと必死にアーサーを
取り戻そうとしていたけど
ウェインと母の過去を知ってしまい、
着実にJOKERへの道を歩み始める。
小道具をくれた彼や秘密を隠す母
同じアパートに住む彼女、
全てが彼の対象となった。
彼をこうさせたのは
環境や生い立ちであるため、
すこし可哀想だと思った反面、
どんな時でも笑顔で人を笑わせなさい
という母の教えや自分の夢を自分の手で
確実にぶち壊していっていて、
悪のカリスマになっていくことに、
わたしは同情できるはずもなかった。
たしかに人生は喜劇だ。
そうあってほしい。
しかし復讐をも愉快犯として
人を笑わせようと面白おかしく
遂行している姿は狂気そのものだった。

ブルースのママパパの死は
JOKERが引き起こしたデモと
関係があったなんて、、。
まさに因縁の連鎖が起きている。
ダークナイトに通ずるものを感じた。

最後のシーン、
またもあの人を殺して、
その先はどうなってしまうのだろうか。
視聴者に委ねる結末がとても良かった。

そして曲がドツボすぎる。
creamとかシーンに合いすぎだし
シナトラのthat's life流れた時は
ちょっとグッときた。
amy

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