まなみ

ジョーカーのまなみのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

観たよ




100%混じりっけ無しの悪人は何処へ…


本作のおかげでレイティング付きでも大ヒット出来る証明になり、それはそれでもっと踏み切った作品が増えそうでありがたいのですが…(デップーのお陰でヒーロー映画に指定が増えたり幅が広がった的な感じで)

冒頭とラストの時刻が一緒と言うサンドイッチ式夢オチ定義はそもそも周到な逃げ道を作り過ぎていてずるいんじゃないか⁈…

しかもその周到さは相当なもので、妄想であろうストーリーの中において、その中でまたさらに入れ子構造のよう"誰もがアーサーの幻想だ"と気づく場面を入れてあること
その妄想であることが明白である様なシーンを入れ込んだ事によって、そうではない地の場面で起きていることは現実なのだという強い錯覚に陥ってしまう…
そう言った意味ではある意味凄いのかもしれない、けれどその周到に準備してある感じがどうにも隙が無く可愛げが無い。

また社会構図自体はそもそもゴッサムとは切っても切れないもの
だからこそジョーカー(DCヴィラン最強の嘘付き)に社会の代弁者(製作者側による今の世の中を反映させる様な事)をさせる説教臭さも鼻に付く

予告で期待していた階段ダンスもそれまでに何かエモみを増してからと思いきや逃亡中🏃‍♂️

ドラマ部分の余りにも想像力に欠けるテンプレートさにもガッカリ
そもそも感情移入出来る存在にしようとしているあたりに違和感

ホアキンの気持ち悪さも「マシニスト」のベイルのデニーロアプローチを観てる分目新しさはそこまで無い
見た目によるわかりやすい狂気より何か訴えてかつ説得力のあるものを感じたかった…(何もしないホプキンスのレクターの様な)
そもそもホアキンは何もしなくても変人で気持ち悪い!それがアホキン!
サインのキスチョコの君が大好きだよ←

これだけの評価のある作品にケチをつけるのは何ですが苦手なものは苦手
まずジョークが滑ってんねん!(小人の試練等)

また監督が好きであろう70s〜80s初期の映画作品や喜劇王チャップリンを引き合いに出しているのも分かりますが…そこにプラスαを感じず個人的には期待以上とはならず残念でした。
まなみ

まなみ