勧善懲悪って言葉があるように最後は悪がやられて「はいめでたしめでたし」って作品が昔は多かったんだけど、悪にもそうなったプロセスがある的な同情を求めるような作品が増えてきて少し辟易とはしてたけど…
まいった。
まさにこの作品はそれ↑なんだけど、グイグイと惹き込まれて、エンドロール中はずっと泣いてた。
不運と一言で片付けられないし、後悔する隙間はないし、かといってジョーカーにならない余地もあったと思う。アーサーにはその余地にたどり着けなかっただけ。あの妄想とかね。
階段で踊る姿はエレガントでシュール、そして暖かさを感じるほどの孤独を見た気がする。
ラストにほど近い場面。カメラに向かって叫んでる時に話の途中で「しばらくお待ちください」的な画面に変わりピーって鳴った時は、背筋が凍った。それほどまでに世の中は無慈悲、残酷だった。
まだまだ書き足りないけど…
秀逸でした。
