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ジョーカーのnaoのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.3
ジョーカー
ってバットマンの???
でも よく知らないなーって感じで みた。
予告編を 観た印象では
狂気じみた主人公の もの哀しいストーリーかなと。
それは合ってると思う。。。
けど、その一言では言い表せないほど 色んな感情が わいた。


主人公のアーサーは 母親から
‘’いつも笑顔でね‘’
と 言われて 育ったせいか
就いたのは ピエロ、
いつかコメディアンになることを 夢見ている。
…って ほんわかしたお話が はじまりそうだけど、頭っから全然そんな感じじゃない。。
興味深いのは、アーサーは 笑いが止まらなくなる という、病気を持ってること だ。
冒頭から 発せられる 笑い ( 病気で出てしまうのだけではなく ? )が さまざま で、
主人公が おかれている 環境や気持ちに反する (と思える) 笑いは
ピエロで コメディアンだからこそ、
より一層 哀しみが 伝わってきた。

そして ‘悪のカリスマ ‘に かわってゆくのだけど、
その背景には アーサーが感じてるだろう、
強者の ‘弱者に対するイジメ のようなもの ‘ に 感じる不快感、
富や名声に抱く嫉妬?や、憧れが 何かをきっかけに 憎悪にかわったり、
真実を知ったときの 絶望感、
自分はもっと認められてもいいはずなのに。。(現実は違う)
みたいな、
誰しもが 何かしら感じたことのある だろう? 共感できる部分 があって、
だから アーサーの犯した罪に対して
それに匹敵するくらいの
嫌悪感や違和感を もつことがないのかな、、、と思った。


アーサー役の ホアキン・フェニックス、
きっとこの人 普段は めちゃかっこいいんだろーなー、
そんなことまるで感じさせない (少なくとも私には)、完璧にアーサーに なりきってた、すごかった。。
ロバート・デ・ニーロも 大御所役が 堂に入ってた、さすがだ!


あとは
カメラワークが すごく好きな感じだったな。
アーサーの住むアパート近くの階段、
雑踏や 地下鉄のシーンも
主人公の心情を よくあらわしてると 感じた。
美術も音楽もよかったけど、なんといっても 脚本がよかったと思う。
初めから最後まで 全然飽きることはなかったし、次にどうなるかわからなかった。


ラストシーンも よかったな、、

また観るには すこし気合いを入れないと
だけど
nao

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