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ジョーカーのお茶のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7
本当に、圧巻だった!

ぐっと不自然に引き上がった口角に、黒い涙。
私は、あんなに悲しい笑い声を今まで聞いたことがない。

ただ、人を笑わせたかった、喜ばせたかった。幸せに生きたかった。それだけなのに。

貧困、差別、暴力、無関心、裏切り。
世の中のありとあらゆる“悪”が、アーサーを痛めつける。

どんな不遇にも、母の教えを胸にひたすら耐えた。

そして、それでも彼は人々を喜ばせたいと思った。
しかし、人々は彼の存在を無視し続け、誰も耳を傾けなかった。

ハッピー(でなければならない)
笑顔(でなければならない)
普通(でいなければならない)

我慢が限界に達した時。
初めて人を撃った銃声は心の怒号。

人から見放され、人の目から解き放たれた彼は“JOKER”として生まれ変わる。

明らかに雰囲気が変わり、自信と落ち着きに満ち、踊る姿はまさにカリスマ。
でも、ひとつだけ。悲しい瞳は変わらない。

笑いは叫び
まさに、喜劇は悲劇

映画というか、ものすごいものを観た。
ホアキン・フェニックスの演技が素晴らしすぎて、鳥肌がとまらなかった。
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