Taiga

ジョーカーのTaigaのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8
先ずはバットマン生誕80周年のメモリアルイヤーである2019年に、彼ではなく宿敵ジョーカーの単独映画が公開されるという盛大なJOKEな。

創作物にはチェーホフの銃というルールがある。
所謂、伏線の定義なのだが、簡潔に言うと作品内に銃が登場したら必ず、その銃の引き金は引かれなくてはならない、登場したアイテムは使用されなくてはいけない、というものだ。
ハッキリと申し上げます、アーサーが同僚から銃を手渡された瞬間から、銃をブっ放すことに確定演出が入ったので、その銃口が誰を向いて放たれるのかゾクゾクしながら待ってましたわ、もう早く撃っちまえとね。
IMAXで観ると銃声がトンデもなくバカデカく響くんだ、その度にアドレナリンとカタルシスが…ありがとう太田胃酸、良い薬です。
だんだんグルービーにイカす格好になってくるジョーカー、3秒しかないけど舞台裏でタバコ吸うあのシーンのエロさなんなん?色彩と陰影が仕事しすぎやん。
人によっては終始鬱蒼とした映画としか映らないかもしれないが、個人的にラスト数十分で極めて"浄化"させてくる映画だという所感、ジョーカーだけに、いやなんでもございやせん。
あぁ、イルでドープ。
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