のでぃ

ジョーカーののでぃのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
感想がうまく言葉にならない。悲しいような苦しいような痛みを感じるような。どこまでが現実でどこからが妄想だったのか。

ただ漠然と誰しもがジョーカーになり得るのかもしれないと感じていた。
他人に認められて受け入れられたい想いを抱きながら、どうしても周りに馴染めず上手く生きられずにもがくアーサーが、殺人という「普通の」人の道を外れて初めて他人から支持される矛盾が切ない。
例えたった一人でも自分を無条件に受け入れてくれる存在がいると信じられることが、この世に生きることの意味を与えてくれて世界と自分を繋ぎ止めてくれるのだと思う。母親のカルテを読んで真実を知ったときに流したアーサーの涙を見て、アーサーは誰よりもその事を願いただ求めていた人だったのかもなぁと感じた。
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