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ジョーカーのkazuuuのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.8
映画好きの皆様、本年もよろしくお願いいたします。
新年一発目は、昨年話題となった映画「JOKER」です。昨年公開時に見ましたが、すっかり書くのを忘れていました。しかし、Yah○○ニュースでホアキンフェニックスが逮捕されたというニュースを読み、存在を思いだしたので年始一発目に書くことにしました。

★アーサーに共感してしまった私
ジョーカーは、アメリカのDCコミックス「バットマン」に登場する悪役です。そのカリスマ性で人間の悪感情を引き出し、バットマンの最大の敵として君臨しています。
本作は、善良な一般市民である一人の男性が、「ジョーカー」になるまでの物語です。

主人公アーサーは、突然笑いだしてしまうという障害を抱えながらも、ピエロの仕事をしながら寝たきりの母親と暮らす、心優しい男性です。
そんな彼は物語の序盤、社会的弱者としてさげすまれ、なぶられます。具体的には、子供には仕事の邪魔をされ、証券マンには、気持ち悪いからとぼこぼこにされるんです。しかし、物語の後半、ジョーカーとなった彼は、暴力という武器を用いて貧困層の希望となります。富裕層の支配する資本主義社会では弱者だった彼が、暴力の支配する世界ではヒーローとなるのです。
正直な話、私はこの変貌にカタルシスを感じ、「アーサーもっとやっちまえ」と、上映中思っていました。
しかし、彼のやっていることは人殺しです。この人殺しに共感してしまう部分に、本作の怖さがあるように思います。
貧富の差が拡大するゴッサムシティは、現代社会の縮図です。そこで生まれたジョーカーという悪は、現代社会でも生まれるかもしれない、いやすでに、このようなメカニズムで起こった犯罪もあるかもしれない。その犯罪者に観客を共感させるような作りになっている本作は、危険な劇物映画だと思いました。

★ホアキンフェニックスの独壇場
今作のアーサーを演じたホアキンフェニックス。圧巻の一言です。見た目や動きが完全に、やばい人になってます。

本作の名言
「僕の人生は喜劇だ」