狂気的と言われているが、他の映画にも、もっと狂った悪役はいたし、もっと苦しい主人公はいたはずだ。
この作品のすごいところは、既に確立されていた「ジョーカー」というキャラクターを、ホアキンフェリックスが見事なまでに再定義したことにあるのではないだろうか。
言うならば、スター・ウォーズのダースベイダーや、シャーロック・ホームズのモリアーティというキャラクターを塗り直したものだと、私は認識している。
私がこの作品で好きなところは、シーンにカオスを加える要素でもある美しい『音楽』である。
主題歌?の『Smile』や、有名な階段シーンの『That's Life』は観ているものの感覚を混乱させ、非現実世界へと導いていく。
万人にオススメ!とは言えないが、この気持ちを共有する仲間がほしいため、星4つとした。