七色星団

ジョーカーの七色星団のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6
ある男の悲しくおぞましい話としてバットでぶん殴られたインパクトがあり、何が本当で何が嘘で、そもそも彼のストーリーが描かれているのかも不明な、そんな観る者がけむに巻かれるような感覚に陥る映画って好きです。そして、悲しみと狂気を抱えジョーカーへと変わりゆく男を演じ、まだバットマン誕生以前の世界においてヴィラン単独で映画を成立させたホアキン・フェニックスが素晴らしい。

なので本来はもう少しスコアが上でも良いところなんだけど…。

今更アホみたいなこと言いますがー
ジョーカー誕生の前日譚って必要なんだろうか?
得体が知れず、行動原理が不明だからこそ魅力的なのに、そのタネ明かしってのは興醒めだけどなぁ。
それに今までも様々なジョーカー像が創造されていて、となるとジョーカー毎にジョーカーとなる経緯がある筈で、今回のジョーカーはどのジョーカーに焦点を絞ってるのか不明な事がノイズになっちゃって、今ひとつノレなかったんだよなぁ。
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