みどな

ジョーカーのみどなのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

アメコミ。
「ジョーカーの誕生」を描く。

「カリスマ」とは…預言者・呪術師・英雄などに見られる超自然的・または常人を超える資質のことを指す。

今作のジョーカーは殺戮者ではなく、
「アーサー・フレック」というゴッサムシティ下位層の住民の人生である。
悲惨な人生の中でも、コメディアンになることを夢見るアーサー(ホアキン・フェニックス)。

ピエロの化粧は素顔を隠すためではなく、女性の化粧と同じ。
アーサーの「喜劇」の人生を表している。
「今」が楽しいから「笑っている」のである。
ピエロの仮面を捨てたのは「偽り」の人生とおさらばする為。
「アーサー・フレック」との別れ。

そして階段を踊りながら下るシーン。
人生を「堕ちていく」。自ら楽しそうに「選んだ」のだ。
フランク・シナトラ「that’s life」に乗せて
「これが人生」と言わんばかりに。
他人に批判されようが、彼の「主観」では「コメディー」なのだ。

「アーサー」がジョーカーだったのではなく、
「ゴッサムシティ」が「ジョーカー」という「カリスマ」を生み出し、
結果、アーサーがジョーカーと「呼ばれる」ようになっただけで、
もしかしたら別の誰かが「ジョーカー」になっていたのかもしれない。
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