ベタベタなギャグと、一部の演者の過剰な演技。
それらを、我々は面白いと思っているんですが客席の皆さんはどうですか、と訊いてくる事なくやり切ってくれている、だから断然支持したくなる。
同時に必然的に、馬鹿馬鹿しい設定とあり得ない物語を置き去りにするくらいの疾走感が生まれており実に心地好い。
随所に配置された濃ゆい味付けのされた脇役に遭遇するのも楽しく、しかし彼らが前面に出過ぎてもおらず、ちょい物足りなくって逆に欲しがっちゃう塩梅も素晴らしい。
知能指数低めを装いちょいちょい紛れ込ませていた伏線を一気に回収する山場、爆笑を掻っ攫いつつ納得のいく展開も用意してあって鮮やか至極。
先ずタイトルがだせえ、なんつって舐めててすみませんでした。
妻夫木聡の「山手線」て台詞で遂には吹き出してしまいました。
すんげえ面白かった。