門倉カド

一度死んでみたの門倉カドのレビュー・感想・評価

一度死んでみた(2020年製作の映画)
5.0
気持ちを言葉にする大切さ。笑って泣ける親子の絆!!

【賛否両論チェック】
賛:小ネタ満載のドタバタコメディに、沢山笑わせてもらえる。そしてラストでは、切っても切れない親子の絆の深さや、思いを言葉にする大切さに、思わず感動させられる。超豪華なキャストにも要注目。
否:ストーリーはかなり荒唐無稽でご都合主義なので、好き嫌いは分かれそう。

 絶賛反抗期のヒロイン・七瀬と、そんな娘を心配しつつも、新薬の治験で2日間だけ死んでしまった父・計。その死を利用しようと悪い大人達が動き出した時、存在感ゼロ社員・松岡の力を借りた七瀬が、大嫌いな父を生き返らせるために孤軍奮闘する姿が、とってもキュートでコミカルに描かれていきます。小ネタも満載で、三途の川が一級河川だったり、堤真一さんとリリー・フランキーさんのかけ合いで
「トントントントン、ヒ●ノニトン。」
のネタが出てきたりと、遊び心も満載で思わず笑ってしまいます(笑)。
 そして痛快に笑わせてもらった後は、意外にも大きな感動も待っています。一時は憎んでも、決して憎みきれない親子の絆の深さを、「2日間だけ死ぬ」という“劇薬”を通して教えてくれるようです。七瀬が歌うバラード「水兵リーベ 僕の船」は、不覚にも泣いてしまいました。そして劇中で七瀬も言っていましたが、
「気持ちは言葉にしなきゃ伝わらない。」
っていうのが、本当に大切なことだなと痛感させられました。
 それから何より驚きなのが、その超豪華すぎるキャストの皆さん(笑)。あまり詳しく言うとネタバレになってしまいますが、
「えっ!!これだけでこの人!?」
みたいにものすごく豪華な方々が多数登場しますので、その辺りも注目してご覧になってみて下さい。
 沢山笑ってホロっとさせられる、痛快なドタバタコメディに仕上がっています。
門倉カド

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