・認知症を患った父とその家族の7年間の生活物語
・認知症は、長いお別れとも言われているということにハッとすると同時に納得がいった
・長い時間をかけて記憶を失っていき、時には昔の記憶にさかのぼっていき、徐々にその人らしさを失っていく
→しかしながら、その時間のなかで繰り広げられるちぐはぐで濃密な時間は、正常なコミュニケーションではできない、精神的にも肉体的にも本当に深いコミュニケーションをすることになる。
→もしかしたら、人生の最後にそういう時間を過ごすことを認知症を患った本人は選んだのかもしれない。
→そんな意味づけをすることは、残された家族にとって、ほっとするところがある。
→認知症のふとした行動が、家族にとって共通の記憶を味わうきっかけになることもあるというのが良い。。
・田舎に帰って東京にとんぼ返りする電車の車中、父が結婚を申し込むシーンが泣ける。。
・ストーリーの波がどうで、登場人物の願望や葛藤などがどうこうというより、いつのまにか過ぎている時間を感じることが、この映画の楽しみ方なんだろう。
・同じような経験をした人は自分の家族を思い出すだろうし、まだそういう経験がない人にとっては、心構えができる学びが沢山ある映画
→認知症というものをポジティブに捉えさせてくれる