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長いお別れのmoのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
4.0
長いお別れ、という言葉、
ただの造語だと思っていたけれど
認知症のことを英語で、
long good bayというらしく
すごいいいな〜と思った、、
とともに切ない
少しずつ日常が変わり、
長い時間をかけて離れていく、

娘二人とも実家にはいなかったけど、
父親の認知症を知らされて
父の異変を身にしみて感じて、
また家族で集まるようになった
父との話があまり通じなくなってきた頃、
次女は彼氏と続かないこと、
繋がりたい人と繋がれないことを
父親に打ち明けてダメだね〜ってなっていた
そんなとき父は、忘れられ残ってしまった
大きいかわいいクッキーを
少し文句を言いながらむしゃむしゃと食べて
くりまるな、ゆーっとすればいいんだ
って、よくわからないことを言ったんだけど
その言葉をもらった彼女は笑ったんだ
たしかに意味がわからないけどね、
励まそうとしているのが伝わって
じわ〜って涙がさ、、
わたしも くりまらずにゆーっと
生きていきたいと思った
とにかくこの映画でたくさん泣きました、
お父さんが帰らなきゃと言っていたのは、故郷ではなくて
何十年も前に遊園地に行った家族を
雨が降りそうだから傘を持って迎えに行き
一緒に帰らなきゃと言っていたんだ、
その迎えに行ったことを雨になると
思い出してしまうのかな、
たしかに雨模様の時、もぞもぞとしていたな
無口で強面の校長先生までなった父が、
特に干渉せず、でも娘たちに
先生になれ的なことを願って
今の自分に引け目を感じていたけれど
こんなにも愛していてくれていたことを
再び知った娘たちは
最後まで、父を大事にしたんだ、
最後の誕生日会も
私はこんな現実に直面した時、
ちゃんと親と会話できるだろうか、
介護なんて本当はすごーーーーく大変で、
へこたれそうでもやらなきゃで
きっと辛いだろうけど、いつかが来た時には
この映画の関係性を思い出して、
親や近しい人を大事にできたらと思った
mo

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