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長いお別れのknjmytnのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
3.7
クッキーを食べて “ざっくりだ“
人とつながらない切なさで泣いてる娘に “くりまるな“
それでもくりまっちゃうときは “ゆーっとするんだな”

忘れてしまった言葉や語彙からはなれて、芽生えた感情に沿う音を生み出していく。
なんて新しくてきれいな言葉。

認知症になった父。
医学的には脳が縮み、様々なことを徐々に忘れていく。
行動は社会的ルールや常識からどんどん解放されていく。
言葉は無くなっていって、会話ができなくなっていく。

その人らしさがポロポロと消えていった最後に残るのはなんなのか。
大切な思い出や愛なのかな。

辛くて、いら立ちや絶望を感じてしまうようなことが起きている。
それでもそれを明るく、どうにか乗り越えていく家族の愛が眩しい。
この家族の絆や愛が羨ましい。本当にステキな家族だ。

こういう家族愛が自分のバックボーンにあればすごく感動するんだろうな。
ちゃんと自分の子どもの頃の大切な思い出を探って、愛していかないといけないと思った。

親が認知症になったらこんなにうまく対処できるか、すごく不安になるドキドキの方が大きかった…
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