ホン・サンス監督が、イザベル・ユペールが出演した『3人のアンヌ』(2012)の撮影終了直後、同作に出演していた俳優とロケ場所を使って撮った28分の短編。
たわいもなく書きとめた“ToDoリスト”の内容が、ありえないことも含めすべて現実に起こるようになってしまう物語。
『3人のアンヌ』で母娘を演じたチョン・ユミとユン・ヨジョンがここでも母娘を演じる番外編的作品で、特にチョン・ユミがリストを書くシーンは、『3人のアンヌ』にもほぼ同じカットが存在する。
『3人のアンヌ』の他、『次の朝は他人』(2011)、『あなた自身とあなたのこと』(2016)など、ホン・サンス作品の常連ユ・ジュンサンが母娘と知り合う映画監督を演じている。
親族の金銭トラブルから逃れるため、海沿いの町のペンションに母と2人で泊っているミヘは、気晴らしに“明日すること”を紙に書く。「近所を散策」「誰かとバドミントンをする」「お母さんにマッサージ」など12個をリストアップしたミヘは、やがてそのリストに導かれるように行動するが、母娘は浜辺で人気映画監督と出会い、意気投合して食事をし、彼をペンションに泊めることにする…。