mino

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~のminoのレビュー・感想・評価

4.0
子どもなしで仕事に打ち込み、もう40歳を過ぎちゃった夫婦が子ども欲しくなっちゃう話です。
今から妊活・出産となれば、可能性も低い上に老けた親になっちゃって、子どもの成長時にはもう結構な年になっちゃう、じゃあ、恵まれない子をひきとればいいのでは?3人兄弟全員おいでよ。

という、些かも深みのないところから始まるこのお話。

だんだんと親になる(親にしてもらう)過程が描かれます。この二人の家業は古い家屋を買い取り、リノベーションして売るというもの。破壊と再生・新たな価値の創造をうっすら示唆します。

何かを作るためにはそれまでの何かを壊す必要がある。古いものでもいいものは残していく。

家族の中でもいろんなドラマが繰り広げられるのであります。さあ、お互いにどこまで我慢できるかな。

兄弟のお姉さん役がキュート。眼差しがいいですな。わたしもキュンと来ちゃいましたよ。

そして、特筆すべきなのが、児童保護のお仕事してる二人組。白人と黒人、やせとふと、あっさりと表情豊か、あらゆる対立する概念をこの二人が象徴してる。こういう二人のようなキャラクターがいるから、話の懐が広く深くなったですね。

一つの家族だけの問題じゃなく、社会全体の問題・課題だよねって言われてる気がした。

ステキな脇役さんたちが見られて幸せでした。
mino

mino