里親とか親権の絡む映画はどれもこれも涙腺にくる
半ば勢いで三人の兄弟の里親となった熟年夫婦が子供達と打ち解けようと努力していく話
三人の子供プラス二人の夫婦のドタバタが良い
笑えるシーンもたくさんあるんだけど、子供達の一度親に捨てられているからこそなかなか大人を信用できず、怒られた時の反応とか本当に生生しくて多くは語られないんだけど彼らの苦難が透けて見えてなんとか幸せになって欲しいって願ってしまう
なんといっても長女のキャラが良い
ティーンで多感な時期なんだけど、下の二人を守らなければ自分がしっかりしなければと自分に言い聞かせてギリギリで踏ん張っているんだけどそれを察してもらいたくない感じが良い
ラストのあたりのシーンで、自分が正しいと思ってやったことで周りがこんなにも悲しんでしまって、その正しいと思っていたことすら上手くいかず、彼らの自分への優しさすら毒に感じてしまっているのが観ていてたまらなく切なかった
大人たちのキャラもめっちゃ好き
親初心者の二人が子供の行動にいちいち一喜一憂しながら、本当の親になっていく姿がよかった
親の先輩として登場した彼らの両親と先輩里親の子供への接し方がそれぞれ個性はあるものの親として非常に正しく彼らを導いてくれる感じがよかった
でも、主役の夫婦の激闘ぶりを観るとやっぱりその親の先輩の方々もいっぱい悩みいっぱい助けてもらいながらようやくそこに到達できたんだろうと思う
最後の大団円な感じもとてもよかったし、そこから実際の里親家族の写真が流れるエンドロールも最高でした
養子縁組万歳みたいな気分にさせられるけど、チョコレートドーナッツを思い出すとそう簡単にできるものでもないなと思う
2020年86本目
