ずどこんちょ

ヲタクに恋は難しいのずどこんちょのレビュー・感想・評価

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)
2.8
隠れ腐女子とゲームオタク男子。幼馴染の二人が職場で再会し、交際を始めるミュージカルコメディ。

登場人物たちのオタク会話が激しくてちょっと付いてけない空気感もありました。
途中、オタク文化に不慣れな人たち向け(?)にちゃんと字幕入るところとか、オタクをテーマにしているのに一般人に寄せていて、作り手側もちょっと無理してる感じ。
しかし、そこは福田雄一コメディなので決して退屈にはならないのがすごいです。賀来賢人やムロツヨシ、佐藤二朗など福田組常連もしっかり出演しているので安定したギャグシーンがあります。
バーボンの代わりに麦茶出すところとか最高に笑いました。
決して心には残りませんが、酒でも飲みながらダラダラと見られる感じが福田監督の取り柄だと思っているので、良しです。

高畑充希をキャスティングしたからには、ミュージカルシーンの歌声は素敵。
もちろん『ラ・ラ・ランド』みたいなハリウッド映画規模のミュージカルシーンにはなりませんが、歌が上手いのでそれほど気になりません。

ただまぁ……オチが弱い(笑)
信じられないぐらいオチが弱い。そこで終わるの!?って感じでビックリしました。何を見せられていたんだ、何か解決したのか、ハワイには行かないのか…と。
もっとこう、主人公が大転落してからのあれならまだ理解できたけど、そんなに転落してないから何も響かなくて。
それもまぁ、酒を飲みながらダラダラ見る映画だから良いか。