あすとろ

ヲタクに恋は難しいのあすとろのレビュー・感想・評価

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)
1.7
この地獄(ラブストーリー)は、アリ・アスターでも描けない……

主人公である桃瀬と二藤がホルガ村を舞台に、夏至祭に参加するもそこには恐ろしい儀式が待っていたというストーリー(大嘘)

もしも本作の狙いが「観てる人を不快にしたい」という思惑ならば想定以上の不快指数でした!

どんな映画でも酷評はしたくないのですが、本作はあまりにも救いどころが無さすぎる&福田監督の意図していたものが全て裏目に出てしまっている作品でした。

過去に監督したような「銀魂」や「斉木楠雄ψ難」などギャグ作品ではなく、あくまでも“恋愛”が主軸である原作をコメディ寄りにしラブロマンス要素がペラペラの薄々になってしまっていて「何でどう楽しめば?笑えば?」というような感じになっていました。
そのため余計福田監督にはラブコメ作品の映像化は難しいな…と感じてしまいました。

キャラクター達のバックボーンがあからさまに説明しているようなセリフからしか読み取れなく、急にパッと主人公達の友人が出て来て何をする訳でもなく退場する、というのが多かったです。

また過去の実写作品よりかはギャグの量の多さや濃さも薄いためあまり笑えず、(体感)5分に1回くらいで挟まれるミュージカルシーンはもはや冷や汗をかきました…
その上一昔前のニコニコ動画と秋葉原を彷彿とさせるようなオタク用語(笑)と流れるコメントは寒かったです…

終始よく分からないキャラ達がわちゃわちゃして、ゲームとアニメの話をして、謎のミュージカルを繰り広げて、ハッピーエンド(笑)に向かう。
話の本筋が見えない分、ゴールが分からないので「まだ終わらないの…?」となってしまいました。

正直、評価は☆1でも良いんですが斎藤工さんの酔っぱらった演技のコメディパートと菜々緒さんと若月佑美さんのコスプレは可愛かったのでオマケの☆0.7

お酒をしこたま飲んで「もう記憶残ってないよ〜」という状態で鑑賞するのを強くオススメします。
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