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十二人の死にたい子どもたちのsingerのレビュー・感想・評価

3.3
観終わった後に思ったことは、
「あ、これは、もう一回観て、答え合わせしとくヤツだなぁ」と。

とにかくもう、最初からいちいち伏線なんだろうなぁというカットやシーンがいっぱい出てきて、
それが時系列に並ぶまでが、パズルのようで、
そのピースの辻褄が合って、
パズルが完成するのを見ていただけという感じでした。
でも、完成したパズルの絵に何が描かれていたかわかったというだけで、
その絵自体には感動は無かったので、
意欲的にもう一回観て、楽しみたいとはあまり思えなかったです。

それが、ストーリーの構成によるものなのか、
そもそもの結末に対するものなのかは、よくわからなかったけど、
楽しんで観ることは出来たんですが、
個人的には1回見れば十分かなという感じの作品でしたね。

それでも、12人の死にたい子供を集めた密室劇としては、
よく出来たストーリーだとは思ったし、最後まで見応えがあったのは事実。
加えて、キャスト陣も注目の若手俳優が一堂に介してて、
それぞれの演技を見るのも楽しかったですね。
でもまあ、これだけの若手俳優たちが出てるんで、
一人ぐらいは異彩を放ってるような人が居るかと思いきや、
みんなわりと結構、無難で安定したキャラ付けだったので、
その辺はもうちょっとキャスティングを変えても良かったのかなぁとも思いました。

後、ちょっと「12人の怒れる男」を観返したくなりました。
もう、随分前に観て、面白かったんだけど、完全に内容を忘れてて、
この作品にオマージュ的なシーンとかもあったのかなぁ。
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