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いつか家族にのnagipeiのレビュー・感想・評価

いつか家族に(2014年製作の映画)
5.0
パッケージでハジョンウさんだったこともあり雰囲気借りして観終わってからハジョンウ氏監督脚本作と知る。
原作は中国の血を売る男という小説だそう。
本国公開は2015年だから4年前の作品で、なぜか新作で借りての視聴。
1953年朝鮮戦争後からが舞台。
まず現代の感覚では単純にドン引きなエピソードがけっこうあり、感情移入が難しい。そういうものだったんですよね、と今と比べてどうのとかさらに昔はどうのとか激しく考えさせられるような仕上がりな訳でもなく。まあ、だから人間なんて生まれた時代にいかに翻弄されるかとわかりやすいとも言えるんだけど…
画的にはとても綺麗で、戦後、昭和の日本とも通ずる空気感。
縁側で全部筒抜け、ご近所さんと距離が近い感じとか。みんな知り合いな感じとか
しかしハ・ジョンウさんは、監督2作目だそうで、1作目はレビューチラ見してうーんまあいいか、と思って未見のままだけど…
なんとなく根拠なく、監督は向いていなそう。と思ってたけどちょっとその通りだったかも…インタビューとかほとんど見たことなく、お人柄存じ上げないのに完全にイメージでゴメンナサイ😨
ただハジョンウ氏の人脈なんでしょう物凄く豪華俳優陣で、ハジウォンさんのチマチョゴリでの大変美しいお姿も見れたりする。
チョジヌン、チョンマンシク、キムサンギュン、などなど出てくる…でもどの方も、わーあの映画のあの人だーってなるのに、基本無駄遣い感が凄いんですけど…
ハジョンウが伝えたいらしい普遍的なメッセージはまあ伝わるんだけど、あまりに安易なストーリーだったかなと思うです。
ただ見せ方としては、ドラマチックで非常に分かりやすいので、監督としては成功してるのか?脚本が残念なのかな

売血する父、腎臓を売る母、坊主の三兄弟、肉まん、フナの煮付け。