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悪魔はいつもそこにのnewのレビュー・感想・評価

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
4.0
アーヴィン・ラッセルは自分とその家族を守るべく、亡き父にまつわるトラウマを克服しようとしていた。そんなアーヴィンの周りに邪悪な者たち―強盗で生計を立てるカップル、腐敗した保安官、俗世の欲にまみれた神父―が集ったとき、世にもおぞましい惨劇が引き起こされてしまう。

この夏期待のNetflix映画。
トム・ホランド主演。そしてロバート・パティンソンやビル・スカルガルドといった今旬の豪華俳優が顔を揃える作品。個人的にはヘイリー・ベネットとミア・ワシコウスカが見れて嬉しかった。

全編通して、スコセッシ映画の様な哀愁漂うバイオレンス作品の様な雰囲気がある。独特な色使いも相まってか陰鬱で緊張感のある感じが堪らない。終わり方も凄く好き。

主人公も言うように登場人物にロクな奴が居ない。神への信仰がテーマとして描かれているが、作品の本質は神を信仰する事が必ずしも善では無いと言う事。日本人的には宗教への関心、とりわけ神への信仰心なんかはかなり薄い方なので、当たり前といえば当たり前の感覚ではあるのだが、海外の人的には結構刺さるテーマなのだろう。
登場人物の神への関わり方は各々違っているのも面白く、神を信仰しすぎた為間違った凶行に走るものや、神を語り悪用するもの、そして神への信仰を理由に殺人を楽しむ者と神との関わり方は千差万別。それでいて主人公が無神論者であり、彼らと対峙していく構図もこの作品のポイント。

「スパイダーマン」の時とは打って変わって重い役どころではあったが、とても見事に演じていたと思う。唯の「スパイダーマン」俳優では終わらないこれからがとても楽しみ。勿論、「スパイダーマン」もね。
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