ぱんだ

悪魔はいつもそこにのぱんだのレビュー・感想・評価

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
3.7
最初に、ネタバレになるかもですけど、この映画は犬が死にます。
ダメな人は観ない方がいいです。
私自身、犬が死ぬ映画ほんと無理なんですけど…観賞前に注意書きで書いておいてほしい…。
あと無意味に日本兵を揶揄するシーンありますけど、まぁ無視して見るに限ります…。

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上記の理由でかなりテンション下がりつつも最後まで観ました。
結果、闇落ちピーター・パーカーの気持ちが味わえるので、演出的には成功なのかもですが。

ただただ身の上に不幸が降りかかる少年が足掻いて足掻いて、という話。
同時進行で進む事件も面白いです。
胸糞さも程よいレベルで収まってるので、観終わったあと「どうするんだよ…これ」みたいにはなりません(ファニーゲームとかダンサーインザダーク的にはならないので、その辺は安心)

トムホはやっぱり演技がすごい上手いんですよね。
決してカメレオン俳優ではないんですけど、トムホという俳優の素材の範囲でその人物を三次元化できるというか。
こういう環境で育って、スれてグレてるけど、正義感に溢れて家族思いの人間像って、素敵だなと思います。

あと本作では、ムキムキ筋肉も多少落とした感じ。
スパイディの時の横向きの厚さハンパないですからね(苦笑)
ところで彼って絶対どの作品でも殴られて鼻血出してません?いや鼻血トムホ好きですけどねw

何より本作で衝撃なのは、デブのセバスタ!!
最初「え?似てるだけだよね?」からの「うわ…マジか…イケメンもデブると、ダメだな」みたいなwww
特殊メイクのためか、かなり喋りづらそうでした、セバスタ。
でも、デブにする意味あったのかな?あの役。イケメン保安官はダメなのか。

RパディンソンもTENETのニールで感動したばっかりだったので、振り幅に苦笑しつつ、変態イケメンやらせるとやっぱ上手いw
勝手にトムホとの対決シーンは「新生バットマンvsスパイディ」と喜んでしまった。
(パディンソン本当にバットマンやるのかな)

役者さんが若手の演技派がたくさん出てて、そういう点でも観てて興味深い作品です。

話は暗いですが、話の作りバランスは良いのでNetflixで夜のお供に見るのは良いかもです。
ぱんだ

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