さとし

居眠り磐音のさとしのレビュー・感想・評価

居眠り磐音(2019年製作の映画)
3.5
なかなか面白かったですね。若干のツッコミどころはあるものの、よく仕上がった良作です。松坂さんは存在感があっていいですね。いろんなことに挑戦してて私はファンです。

芳根さんと木村さんの女優対決は木村さんの存在感勝ちですね。あんなウルウルした目で見つめられたら落ちてしまいますね。さらに谷原さんと佐々木さんのイケメン脇役対決は谷原さんが若干リードしてる感じです。佐々木さんのファンの方はちょっと物足りないでしょうね。

松坂さんについてもっと語りますと時代劇には体つきが華奢な感じもしました。岡田さんが時代劇スターになったのは体のケアを保ちつつ演じてる歴史上の人物に限りなく近づいてる感じですね。松坂さんは岡田三位比べたらまだまだだ時代劇には不慣れな感じですね。ちょっと体を鍛えすぎな感じです。

ストーリーは「関ケ原」のようにいかにも歴史の勉強という感じではないのですが、アクション時代劇を見に行った方にはちょっと物足りないですね。前半30分の時点で物語が大きく変わってしまいますし、カメラが写っていないところでチャンバラが始まってしまいますし、ツッコミどころは多かったです。あと気になったのは前半のストーリーの人間関係を必要以上に複雑化させこの人とこの人は繋がってるこの人とこの人は繋がっていないという部分をもっとわかりやすく描いてほしかったです。というわけでストーリー面は「散り椿」ほどいい意味で単純明快でないものの「関ヶ原」よりは難しくないです。まあ、その2者の中間くらいです。

言葉もその当時のものも含まれていますが、ちょっと考えればわかります。アクションシーンはもうちょっとほしかったです。ストーリーとのバランスが足りない感じですね。しかし、どういう人がこの作品を見るのだろうと想像すると女性が多い気がします。なぜならストーリーの根幹にあるのはラブストーリーなんです。松坂さんと木村さんの純愛時代劇がこの作品の心臓部に当たります。あとの両替屋の話はとってつけた感じです。

あと欲を言えば、この作品の前半部の出来事に30分もかけなくてもいい感じがしました。5分くらいで終わりそうな内容を30分も引き伸ばさなくてもという感じです。

まあ、面白かったですが、まだまだ課題が残る内容でした。
松坂さんはこのあと「新聞記者」のも出演するので楽しみです。
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