ゆーさく

居眠り磐音のゆーさくのネタバレレビュー・内容・結末

居眠り磐音(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

芳根京子が不憫過ぎてビビった。


冒頭、幸せそうなのほほんとした剣道の稽古シーンや男同士の和やかな絡みも束の間。芳根京子の家族がバンバン血祭りに上げられていく。

芳根京子の姉は旦那に斬り殺され、
芳根京子の兄貴は気が触れて人を斬り殺しまくり、
芳根京子の婚約者である磐音は、芳根京子の兄貴を斬り殺した挙げ句、芳根京子を捨てて江戸へ逃げ去る。


15分前まで円満家庭のホワホワした娘だった芳根京子が、いまや婚約者に逃げられ兄貴も姉も死んで、病気の親父を抱えて無職の女。
映画始まって15分でこの仕打ちは何らかのたたりとしか思えない。

ていうかまわりの男性陣がことごとくクソ揃いなのが原因やろ。

なんか、事件の発端である主役含め男3人が思慮浅いというか、行動に冷静さのカケラもなくて、正直馬鹿かと思ってしまった。
考えたらやったアカンこと分かるだろって。


特に、慎之輔なんて
奥さんの不貞の噂聞かされたぐらいで、奥さん斬り殺すって…あんなん愛情じゃないよ。自分の面子が立たないことに怒り狂ってるだけって感じで同情出来なかった。
師範の佐々木蔵之介に「お前は真面目すぎて面白味がないな」みたいな事言われてたけど、面白味がないどころの騒ぎじゃないわコイツ。



磐音は、まあ時々刀に斬られながらも、そこそこ楽しそうに江戸でのほほんと暮らしてましたね。おつかれさん。



とまぁ、めっちゃ文句はあるんやけど、物語後半の、両替商と南鐐二朱銀を巡るいざこざの話は結構面白かったので、全体的にはまぁ満足ではあった。

ブスブスに斬られて瀕死状態のくせに結構ながなが喋る柄本明が、変な感じにオモロなってもうてた以外は、なかなか良い出来だった。


あ、なんか最終的に芳根京子風俗落ちしてたな。ホンマお祓い行った方がエエて。
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