昨年7月「東南アジア映画の巨匠たち」スバル座で、
エリック・クー監督のトーク聞いたんだよなあ…なんか遠い昔のような気もしてしまう…
本作は公開時に見逃したので録画しておいたのを見た。
このエリック・クーは表のエリック・クーの仕事。
家族ドラマとして普遍性のある物語に国際交流に大切な日本とシンガポールの過去の歴史も何気なく織り込む。
歴史修正主義に毒されてしまっている人はよく考えて欲しい。
家族ドラマにグルメ、観光を盛りこんだ日本文化に理解ある外国人が作った映画って表層的に見て終わってたらもったいない。
89分の尺に収めているのが不思議なくらいの内容。
この映画見た人で、
『ミーポック・マン』見てる人どれくらいいるか分からないけど、
シンガポールのソウルフード、ミーポック扱いホラー的な描写で人間性を描く闇のエリック・クーと、
日本のソウルフード、ラーメンを扱った繊細で感動的な家族ドラマを描く表のエリック・クーと、
この2本は麺もの(?)としてクー監督の作家性の奥深さを味わえる表と裏のような作品と思う。