子供の時に女の子だからという理由で門限を早くされて母親にブチ切れても、
男女は平等と信じていても、
切羽詰まった時に人は
〈男の子〉なんだから〈泣かないで〉
と、言ってしまう。
うまくいかない。
アストリッドが獣のような声をあげて出産するシーン、赤ん坊の雷みたいな産声を聞いて涙が出てきてしまった。尊くて。
冒頭の教会、退屈でふざけ出す感じ、急に叫びたくなる感じ、昔からロッテちゃんやピッピをはじめリンドグレーンの作品が大好きで、映画も好きで、子供時代からのヒーローなんだけど、こんなところまで私は一緒だったんだ…と思う。
アストリッドの着てるシャツの襟が毎回かわいい。
リンドグレーンの頬にキスする時に、胸元がすかすかになるの色っぽいなあ。
リンドグレーンが母になる部分が物語の中心なんだけど、もっとそれからの部分を見たかった。執筆を始めて、どうやって成功していったのかを知りたかった。