なつめ

リンドグレーンのなつめのレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
3.9
ヒロインがとにかく生き生きしていて、彼女の喜怒哀楽の表情を観る映画だった。リンドグレーンの児童書を読んだことがない=リンドグレーンに特に思い入れがないので、ところどころ「え、そこ端折っちゃうとドラマの見せどころもカットされちゃうじゃん」と思うところがあったのだけれど、登場人物たちの清潔なブルーとグレーのグラデーションの衣装がうつくしくて、わたしもああいうくすんだ青が似合うたちに生まれたかった、と見とれる2時間だった。

農家の野良着がまったく傷んでいないので、リアリティで見せる話ではないのだろう。アストリッドが好きで、彼女のように奮闘している若い母たちを鼓舞する映画なのだと思う。
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