しげる

リンドグレーンのしげるのレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
3.0
リンドグレーンが作家デビューする前の妊娠騒動を叙情的に描いた映画。
なぜリンドグレーンが子供の気持ちがわかるのか、どのような経緯で子供を主題に扱うようになったかが間接的に描かれてるが、一方彼女の作家性の発芽や作家を志す経緯はまったく描かれていない。
スウェーデンにおけるリンドグレーンの存在感からすれば今更描くこともないのだろうが、もう少し作家・リンドグレーンの要素も欲しかった。
またネタバレは避けるが、クライマックスの動機が少し弱く感じたのは残念。

とはいえ品がよい脚本と、低予算なりに丁寧になされた演出は好印象。
展開の速さもちょうどよく引き込まれる。
ステディカムを使ったカメラが生々しく、作品に合っている。

主演の子はハマり役。
少し幼すぎる気もしたが、テーマを踏まえればこれでいいのかもしれない。
リンドグレーンのお母さんの厳しく責任感のある佇まいがリアルでよかった。