9月最初の試写会は『プライベート・ウォー』。
ロザムンド・パイクって、ホントすごい女優だなぁ。もはやメリル・ストリープ級の大女優と言っても過言じゃない。
私はこの映画を見るまで知らなかったのだけれど、メリー・コルヴィンという伝説の戦場女性記者の実話に基づくお話。
リアルな戦場と言えば『ハクソー・リッジ』とか『プライベート・ライアン』とかあるが、あれは兵士同士が戦う戦場。本作のそれは女、子供も含む一般市民が隠れ住む戦場と化した市街地。日常の中に突然轟く銃声や爆音がいかに恐ろしいかがリアルに伝わってくる。
戦場での取材時に自身の片目まで失って、PTSDを患ってなお、敢えて最も危険な戦場に赴くメリー・コルヴィンは何かに取り憑かれたかのよう。
そして、そのコルヴィンを演じるロザムンド・パイクの演技も、もはや演技を超えてコルヴィンが憑依しているかのようなド迫力!
カダフィ大佐、アサド政権、シリア、普段ワードだけは聞いてても一番弱い部分。そういった真実を伝えるために命をはる「ジャーナリストって何だろう?」って考えさせられる作品。
このロザムンド・パイクは見なければいけない。