Shin

プライベート・ウォーのShinのレビュー・感想・評価

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)
4.3
ロザムンド・パイクが『ゴーン・ガール』で演じた猟奇的な妻エイミーの衝撃が忘れられず、本作も注目してました。
今回もゴールデングローブ賞にノミネートされているようですね。

※戦場でのシーンが多い為、爆撃の大きな音や、人体の損傷が激しい描写もありますので苦手な方はご注意下さい。

ストーリーはリアルな現実を描く為、劇映画としての起承転結があまりなく、結末もわかっているので、点数に結びつきにくい側面があると思います。でも社会的意義は非常に大きいですし。スコアを決めるのが難しいです。本当は点けたくなかった・・

メリー・コルヴィンはスリランカの内戦の記事が国際的に評価されるも、爆撃によって片目を失い、※PTSDを患ってしまう。

知ってるようで、何となくだったので、一応調べました😅
(※強烈な心的外傷体験をきっかけに、時間が経過した後も、フラッシュバックや悪夢による侵入再体験、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する)

普通であれば、もう紛争地帯には行かないはずですが。二度の流産の影響もあり、希望する生活が望めないのならばと、アルコール、タバコ、sexで恐怖をまぎらわせながら、嫌いなはずの戦地へ赴きます。
現地で最も苦しむ市民の悲劇を、命を懸けて伝える為に。
(エキストラには実際の難民の人達を器用しているそうです。まるでドキュメンタリーのようです)

ジャーナリストには直接目の前の人を助けずに、取材を続けてもよいのかという凄まじい葛藤が常につきまとうかと思いますが。
劇中のシリア人の母親が「世界に伝えて、この国の一世代が失われてしまう」という台詞が印象的でした。
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