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デス・バレットのslowのレビュー・感想・評価

デス・バレット(2017年製作の映画)
4.0
強盗団が迷い込んだ、抜けるような青の世界。若松孝二のようであったり、初期アロノフスキー顔負けのテンポでキメキメのカットが繰り出され続けたり、理解する頭と情報を集める目がとても忙しい映画。本当、カット数多過ぎて全く集中できないのが難点だけれど(長回しの方が好みなので)、そういう映画だと開き直って鑑賞すると映像の羅列も悪くない。後で本作がずっと観たかった『煽情』の監督の作品だと知り、それが難解アート系と言われていることにも納得。正直本作も意味不明なシーンが多い。でも、いいのです。そもそも観たいと思ったきっかけはお久しぶりのエリナ・レーヴェンソン。いくつになったのだろう。ハル・ハートリー作品の頃から20年以上経過していても、相変わらずのおっぱい(何故か無駄にセクシーな衣装ばかり)とぱっつんが確認できたことが嬉しい。この前衛的な映画においても埋もれてしまわない存在感は流石でした(彼女を知らない人が本作を観たらどう感じるのだろう)。これは贔屓目採点。
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