風来坊

ザ・ネゴシエーションの風来坊のレビュー・感想・評価

ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)
3.5
ソン・イェジンさんて場面毎にスゴく雰囲気が変わる女優さんだなと思いましたね。キリッとした表情から抜けた表表情と場面毎にスゴく印象が違うんですよね。この辺の魅力が女優さんの競争が激しい韓国映画やドラマ界隈でトップをひた走れる理由でしょうか。

ロクな状況説明もないままに対応させる事なんてあるの?と思うが、訳が分からぬまま連れて来られいきなり事件に巻き込まれる展開は面白いですね。
犯人の残虐性とおどけた素振りの温度差が張りつめた空気を作り出していましたね。

ただこんなイケメンを悪役に据えるとこりゃ普通の悪党じゃなくなんか理由があるなと勘繰っちゃいますね(笑)
華が無くなってしまいますが、もっと悪そうな風貌の人でも良かったかなと思います。

目まぐるしく状況が変わり二転三転する展開は面白いです。
ただ…こういう展開の映画なので仕方ないですが、秘密の小出し感と勿体ぶりは少々まだるっこしいなと思いました。
それは隠さなくて、普通に話していれば揉めなかったのではと思うところも…。

ハゲ散らかした上司(キム・サンホさん)が緊張感のある話の中で、箸休め的なほっこりするキャラクターで良い存在感でした。
犯人の思惑に翻弄されながらも、交渉に真正面から立ち向かう女性捜査官の悲壮感と気概が上手く表現されていて、なかなか楽しめた作品でした。

まとめの一言
「巨悪の影」
風来坊

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